正しい飲み込み方

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正しい飲み込み方|安城市の小児歯科・小児矯正 - フォーエバーデンタルクリニック

正しい飲み込み方

幼児期に覚えた飲み込み方、食べ方は定着しやすく、大人になってから改善するのは簡単ではありません。
食事中にくちゃくちゃ音を立てながら食べる人、いっきに飲み込んで食べる人、様々な食べ方の人を見かけることがあると思います。

本人自身はその食べ方の問題に気がついておらず、「あの人と食事に行くと食べ方が気になるけど注意しにくい・・・」
そんな経験はありませんか。

テーブルで食事をする子供の写真

現代の子供たちは、食環境の変化、アレルギー疾患の増加などから口の機能が発達しにくいと言われており、正しい飲み込み方を覚えられない子が増えているように感じます。

間違った飲み込み方が、歯並びや口腔機能に悪い影響を及ぼすことが分かってきています。

大人になって周りから注意されなくなる前に、正しい飲み込み方(正常嚥下)を当院で一緒に覚えましょう。

間違った飲み込み方とは?(正しい飲み込み方とは?)

哺乳する赤ちゃんの写真

乳児期の飲み込み方は、乳児型嚥下といい、舌を前方に突き出すのが大きな特徴です。
これはお母さんのおっぱいを吸うのに適した状態といえます。赤ちゃんはお母さんの乳首を吸って、効率よくおっぱいを吸わなければならないため、このような形での嚥下となります。ちなみに、お口は開いたままです。

もしもこの方法で大人が嚥下を行ったらどうなるでしょうか?お口の中の食べ物はこぼれてしまいますし、何より飲み込むこと自体難しそうですよね。
そこで私たち人間は、成長する過程で乳児型嚥下から成人型嚥下(せいじんかたえんげ)へと移行していくのです。

しかし、近年は食生活習慣の変化によって、いつまで経っても乳児型嚥下が残ってしまうお子様が増えているように感じます。
一日に1000回以上繰り返す嚥下(飲み込む動作)が正常に移行しないと、顎の成長や歯並びに影響します。
4歳頃までに治さないと将来大きな問題になりかねません。

もしうまく移行できなかったら?

開咬

乳児型嚥下が残ってしまい、舌を前に押し出す癖によって前歯が噛み合わなくなり、開いた状態(開咬)になってしまいます。

どうやって治す?

治療方法は主にマウスピースによる治療方法とトレーニングで改善する方法があります。

マウスピースによる方法

人は一日に1.5ℓもの唾液を飲み込むと言われています。
実は、就寝中も唾を飲み込んでいます。就寝中に舌を前に出せないようにするマウスピースを装着することで、前歯が開いて噛み合わない悪い歯並びを、治療、予防します。

チューイングガムを使ったトレーニング

チューイングガムを噛んで柔らかくしたら、舌の上で丸めます。それを上顎の裏に貼り付ける動きで舌の筋肉を鍛え、ガムを押し付けたまま、唾を飲み込み、成人嚥下の方法を覚えさせます。

ポッピング体操

舌を丸めて上顎の裏を軽く弾いてポンっと音を出す練習です。
舌を上顎に上げる動きが正常嚥下の練習になります。